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平松 稔の“ひと捻り半”

5月1日に岡山大学にて「中小企業のBCP(事業継続計画)」について講義をしてきました。今回で4回目になると思います。学生さんも熱心に受けて下さり、とても有意義な時間を過ごしました。まだ100人以上の学生さんのレポート採点が残っており、これが大変なのですが、反面、とても楽しみでもあります。

ところで、中小企業のBCPの取り組みは、社員数の関係で社長がやる場合が多いと思います。となると社長さんは非常に忙しいので、なかなか取り組みが前に進まない。または、取り組もうとしないと思います。私はこれが中小企業にBCPがなかなか普及しない理由だと思っています。ですからBCPと経営計画を結び付け、BCPを会社の将来設計の一部にしてみては、という提案をしています。

中小企業のBCP(事業継続計画) 岡山大学にて講義

 

中小企業BCP策定運用指針

新時代に成長を続け成長する企業~社長インタビュー:災害をきっかけに芽生えたBCP強化の動き

 

社長より

 

 

 

2024年07月01日 |

働くとは「はたを楽にすること」だといいます。

「はた」とは漢字で「傍」と書き、意味は「周りの人」です。働けば給料がもらえ、会社の人や、お客様の役に立つことができます。そして会社の周りの人と一緒に働くことにより、さまざまな立場やさまざまな年齢など、さまざまな人とコミュニケーションをとる力を身に着けることもできます。

つまり、働くことによって社会で生きていく方法を自然と身につける事ができるのです。

もちろん働くことは楽しいことばかりじゃないです。ときには乗り越えなければならない壁にぶつかることもあります。ですが、その壁をよじ登り越えることができれば、逞しくなった自分に出会う事ができます。

それは特別なことではなく、誰もが経験する事です。若い新入社員の方も、これから、たくさんの困難に遭遇するでしょう。その壁を乗り越えて、逞しい社会人に成ってください。

また私たちベテランは、若手が安心して壁に立ち向かえるよう、たとえ失敗しても、そこから学べるよう見守り、ときには手助けをして行きたいものです。

社長より

 

 

 

2024年06月01日 |

幼い頃、「犬棒かるた」(犬も歩けば棒に当たる、で始まる江戸版いろはかるた)が好きだったためか、「ことわざ」に昔から関心があり自然と口ずさんでいました。

その中から「下手の考え休むに似たり」(良い考えも浮かばないのに長く考え込むのは時間の無駄ということ)を自分自身への戒めとして、よく使っていました。本来の意味とは違いますが、私の場合は落ち込んでいるときに「考えてもしょうがない」という意味で使っています。

他にも「急がば回れ」(危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということ)もよく出てきます。こちらも実際の意味とは違いますが、焦って心がそわそわしているとき「落ち着け」という意味合いで使っています。

どちらも自己暗示みたいなものですが、自分を客観的に見れるきっかけとなり、心の平安に役立っています。

社長より

 

 

 

2024年05月01日 |

今はやりのMicrosoftのCopilotに「品質保証と品質管理の違い」について聞いてみました。

「品質保証は、自社製品が既定の品質を維持しているかを確認し、納品後も顧客に安心や満足を保証するための体系的な活動です。一方、品質管理は製品の製造時に不良品を出さないための手段や方法を実施する活動で、製造プロセスの管理や改善を図ります。」

 つまり品質保証は顧客に向けて。品質管理は工場に向けてということでしょう。当社では、技術的にも品質を保証する「品質保証技術」の部署があります。ところが「品質管理」の部署はありません。

それは、工場のすべての社員が「品質管理」の意識をもって、モノづくりをして欲しいからです。

社長より

 

*とっても参考になるキーエンスさんのサイトです:どこがどう違う?「品質保証」と「品質管理」

 

2024年04月01日 |

3年前、とある記事が気になりそこで紹介されていた本を取り寄せました。その本は昭和45年頃に刊行され、平成8年に単行本として再版された、山口瞳の『新入社員諸君!』という古本です。

もう50年も前の文章なので女性を軽視した、いただけない表現もありますがそんな中、今でも通用し、共感し、学べるところも多くあります。

そんな今でも通用する項目を、碓井広義氏がヤフーニュースでまとめていましたのでご紹介します。

①社会を甘く見るな 勉強を怠るな  ②学者になるな 芸術家になるな  ③無意味に見える仕事も 厭がるな  ④出入りの商人に 威張るな  ⑤仕事の手順は自分で考えろ  ⑥重役は馬鹿ではないし 敵でもない  ⑦金を作るな 友を作れ  ⑧新人殺しに 気をつけよ  ⑨正しい文字を書き 正しい言葉をつかえ  ⑩グチを言うまい こぼすまい  ⑪思想を持て ビジョンを描け  ⑫節を屈するな 男の意地をまげるな。

もちろん⑫は、⑪までがベースにあればこその項目です。「男の・・・」のところは時代背景を加味しご愛敬ということで。

社長より

 

*引用元:ヤフーニュース 碓井広義氏 新入社員諸君へ~作家・山口瞳さんからの伝言

*書籍:角川文庫 山口瞳(著) 新入社員諸君!

 

2024年03月01日 |

「巨人の肩に立つ」みなさん意味分かりますか?勉強嫌いだった私は、大人になって知りました。その意味は先人が残した偉業や知識を巨人とみなし、それを学び利用した上で、仕事などをやるという意味らしいです。

つまり大人になっても勉強を続けなさいとも取れますが、私は「どれだけ自分を過信することなく謙虚に学ぶ姿勢をもち続ける事ができるのか」を問われているようにも思います。

経験を10年も積んでくるとある程度の実力が備わってきて自信も付いてくる。そこから謙虚に学び続けながら自分のパフォーマンスを上げていくと、さらに10年、先人の偉業や知識を超え、自分も巨人になっているかも知れません。そして、あなたの後輩はあなたの肩から学んでいくことになるのです。

ところでインターネットのおかげで、今は世界中いろんなところから素早く学ぶ事ができるようになりました。私の若い頃と比べると本当にスゴイ時代です。そんな恵まれた環境の中で、私が問いたいことがあります。

君たちはどう行動するか。

社長より

2024年02月01日 |

謹賀新年
今年もよろしくお願い致します。

社内で改善の話しはよくすると思いますが、改善をすると悪くなるケースがあるということは、あまり話されていないのではないでしょうか?

目の前のこと、自分の周りのこと、所属部署のこと。ほとんどの場合はこの視点で改善のアイデアを出すと思います。

そしてすぐに実行に移す・・その前に、もう一度考える必要があります。

ほとんど全ての物事は他の物事との関連性で成り立っています。ですから、一つの物事を変えると、関連がある他の物事にも影響を与えてしまうという事を忘れてはいけないのです。

それが小さな影響や良い影響なら問題ないのですが、悪い影響なら改善したつもりが改悪になってしまうのです。

ですから、改善のアイデアが出たら全体的な視点や、他部署の視点を考慮して、もう一度アイデアを練り直して見ましょう。

改善提案を全体最適の視点で再考し実施すれば、素晴らしい成果が現れる事でしょう!

社長より

2024年01月01日 |

新型コロナウイルス感染症が5月以降、2類相当から5類に緩和されました。これは、季節性インフルエンザと同じ区分になります。とはいえ感染すると高熱と呼吸器系の症状がでるので、命に関わらないとも言い切れません。当社では、インフルエンザの予防注射の費用は会社で負担していますので、コロナ感染症もそうなると思います。

ところで事業継続(BCP)の観点からこの感染症を観ると、如何にして事業を止めないかが、命題になってきます。身体の調子が悪ければマスクをする。人の集まるところではマスクをする。消毒はこまめにするなど、今までの対策も引き続き必要なのかも知れません。

コロナ禍では、急激な経営環境の変化が、経済を圧迫していました。だからといってアフターコロナ後に、いきなり好景気になるわけはなく、変化に対応できた企業のみが調子いいように思います。

今の時代、会社経営は、半歩先ではなく、一歩先、二歩先を見通した決断が必要なのかもしれません。

 

BCAO認定 事業継続主任管理士
でもある社長より

2023年12月01日 |

ダーウィンの進化論は、皆さんご存じでしょう。そのダーウィンの言葉として「強いものが生き残るのではない。環境の変化に対応できたものが生き残る」があります。実際にはダーウィンの言葉ではないそうですが、その意味するところは真実だと思います。

地震、豪雨災害などの自然災害、人口減や近隣国の戦争、グローバル化した経済でのバタフライエフェクト現象など、一企業では太刀打ちできない環境の変化が襲ってきています。

また、そんな大きな変化だけではなく小さな変化は、毎日のように起こっています。急な増産や減産。社員の入社や退社。仕入れの問題。小さな変化は挙げたらきりがありません。毎日、なにがしかの環境の変化が起きているのです。

過去の延長上に現在はありますが、今は変化の速度が早く、過去の経験だけでは判断を誤りかねない、そんな時代になっています。

人は誰でも、ダメなところがあれば良いところもあります。ですから私たちは良いところを認め合い、一致団結して環境の変化を乗り切っていきましょう!

社長より

2023年11月01日 |

製造業の場合、社員数300人以下は、中小企業と呼ばれ、中も小も一くくりにされています。ですが、300人の会社と10人の会社では、明らかに経営の仕方が変わってくるはずです。

私は、300人以下の中企業と、100人以下の小企業とに分けて考えています。さらに小企業は、成長の課程で、10人、30人、50人と乗り越えなければならない壁があるともいわれています。

小企業では、中間管理職の人員不足が慢性化しているケースが多いと思います。管理職を任せられる人がいない。管理職の人が現場の作業員を兼務している。これが小企業の実態じゃないでしょうか。

つまり小企業では、個人個人の役割が非常に大きい。ですから社員数の増減が起こるたびに、経営の方向性を柔軟に調整する必要がでてくるのです。

その柔軟性の実現に必要なのが、リアルな内部環境の把握で、経営陣、各部門、上下横の信頼関係の構築は欠かせません。そのためにも私たちは、ますます人間力を高めて行きたいものです。

社長より

2023年10月01日 |