社長インタビュー
どんな会社を目指していますか?
経営理念の一つの「モノづくりを通し顧客に安心され喜ばれ頼りにされる会社」の通りです。モノづくりの会社で、お客様に安心されて、喜んでいただける。そして、迷ったとき困ったときにいつでも声かけられる「頼りになる会社」を目指しています。
どんなモノをお考えですか?
現在は、自動車の部品が主な製品です。その技術を活かして、今では様々な分野へのモノづくりに挑戦しているところです。将来は、ロボット関連にもかかわりたいと考えています。
ワクワクしてきますね?
子供の頃あこがれたSFの世界を実現することは夢ではありません。
試作品として、そういったジャンルにチャレンジしていますが、夢があり楽しくなります。会社理念の「社員一人ひとりの笑顔と力が合わさり次世代へと続く会社」は、そういった想いが入っています。
社員のいきいきとしたのは感じますよ
確かに雰囲気はよくなってきたなと私も感じていますし、社員からもそう聞いていて、実感としてあります。トップダウンからは社員の意見は聞こえませんから、こういった風土をもっと伸ばしていきたいと思います。
社員一人一人が自主性を発揮し、やり甲斐を感じていくような風土が必要です。それには、お客さんとのふれあいを重要視しています。納品などは、業者に依頼することも手段としてありますが、直に製作者がお客さんの反応を感じることで、成長すると思っています。
若い方も増えてきましたが、採用についてはどのようにお考えですか?
積極的に若い子を採用したいと思っています。ゼロから完成品を作るモノづくりが好きで、やる気があればOKです。女性の活用も増えてきていますが、男女関係なく現場を知っていただき、現場が求めるアイデアが出てくる、それを活かすことで新しい発想をはぐくむと思います。
地域を大切にしておられますね?
父親の出発点でもあるこの工場は我々の原点だと思います。合併でなくなった賀陽町の名前を使わせてもらったのも、原点である賀陽町を残したいという気持ちからです。現在の社員も8割が吉備中央町(旧賀陽町)にゆかりのある人です。また、BCPに取り組んでいるのも、この地域の特性を活かしたい思いからです。先日、町長に行政と地域の連携について、具体的な提案をさせていただいたばかりです。地域の発展に努めることも賀陽技研の役割だと思っています。
吉備中央町住民への手当があるとお聞きしました
地域振興手当を作りました。吉備中央町に住民票があれば、少ないですが手当がつきます。社員に相談して決めましたが、吉備中央町住民ばかりではない中で、了承いただいて嬉しく思っています。やはり、社員はこの賀陽町に愛着があるのだと再認識しました。
今後の取組について何かありますか?
森の中の工場見学のツアーを企画中です。森も土地も広いですから、強みですよね。BCPの一環として、森と工場の一体化なんておもしろいと思いませんか?町中でも、森の中でも人が集まらなければ寂しいものです。話題に上るようなことを仕掛けていきたいと思います。また、若い人に賀陽技研のよさを知っていただけるようインターン制度を利用して募集をしています。
最近はBCPで取材が多いですよね?
そうですね。こんな山の中、こんな小さな会社が事業継続のために 地域の連携を図るのは珍しいことです。予想以上に、新聞、雑誌、テレビなどに取材を受けて驚いています。注目される取組は、私だけでなく会社にいい刺激になっています。