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平松 稔の“ひと捻り半”

先日、とある団体が主催する合同入社式へ、今年の新入社員と一緒に出席してきました。そこで講演された女性経営者の方が、自身が影響を受けた女性の一人として、岡山のノートルダム清心学園の理事長をされていた渡辺和子さんの話しをされました。

修道者である渡辺和子さんは、多くの書籍を出版されています。その代表作として、「置かれた場所で咲きなさい」という書籍があります。

30代で渡辺氏は、前任者の急逝により、若くして学長の任命を受けました。未経験の環境、未経験の事柄、だれも「あいさつをしてくれない」「ねぎらってくれない」「わかってくれない」の連続で、自信を喪失し「くれない族」になっていたと、その著書で告白しています。

そんなとき一人の宣教師から「置かれたところで咲きなさい」から始まる詩を送られたそうです。

渡辺氏の壮絶な人生。覚悟と愛情。落ち込んだとき、迷ったときに、ぜひ一読してみて下さい。こころに染みわたりますから。

社長より

2023年06月01日 |

仕事をしていく上で、私たちは毎日、様々な問題や課題を抱えています。その様々な問題や課題をどのように解決していくかは、皆さん、本当に頭を悩ませていることだと思います。

私はよく社員の皆さんに、「耳は二つ、目も二つ、口は一つ、頭は一番大きい」と言ってきました。「耳と目でよく聴いて観て、頭で深く考えて、相手に上手く伝えましょう」という意味です。

インターネットを初め、世の中には多くの情報が溢れており、有用な情報はとても学ぶところが多いと思います。

日々、学ぶ姿勢を忘れずにいると、様々な情報が耳や目を通じ、自分の頭の中にどんどん入ってきます。

そこから、「有用な情報のこの部分と、あの情報のこの部分を繋げ、そこに自分の培ってきた考えを合わせて何ができるか」など、頭の中で創造することができます。

そこから「どう表現したら、人にちゃんと伝わるかの表現方法を磨く努力をする」このことは、特に人をまとめる立場にいる人にとって、ぜひ心がけて欲しいところです。

 社長より

2023年05月01日 |

仕事のやり方を上司や先輩から学ぶ姿勢は、身についていますか?取引先様からも、どんどん学んでいって下さいね。

そして、学んだことから創意工夫を重ねて自分流に変化させていると思いますが、忘れてはいけないのが、時代や環境の変化に合わせて改善していく必要があるということです。

この改善、ということが実は難しい。なぜなら改善したつもりになっていても、実際には改悪になっていることが多いからです。数値で判断できる事は、基準値の増減で判断できます。ですが数値で判断できない場合は、会社の価値観や文化、風土などを基準に判断するため、取り違えてしまう事があります。その取り違えた状態では、改善のつもりが改悪になってしまう事が多いです。

ですから私たちは、自分の会社をよく知り、部下や後輩の見本となる行いをし、会社のよいところを語れる人になりたいものです。

私たちは、立場の上下や部署が違えども、明るく暖かい雰囲気で当たり前に改善をしている会社でありたいですね。いつまでも。

 社長より

2023年04月01日 |

今年の大河ドラマは「家康」ですね。私は天下泰平の世を作った徳川家康が一番好きです。子供の頃は農民から天下人となった豊臣秀吉、経営者になるまでは天下統一の基を築いた織田信長が好きでした。 

ところで7年前の大河ドラマ「真田丸」の主人公の真田幸村の父、真田昌幸ですが、彼は主君の武田勝頼が信長に敗れた後も、信玄や秀吉など次々と主君を変えながら小国の大名となりました。あの徳川軍とは二度にわたり戦をし、いずれも勝つという稀に見る策士です。

私は、そんな昌幸の生き方に感心し、まるで中小企業の社長のようだと当時、思っていました。ですが、あんな一見、卑怯ともとれる生き方を良しとしない人もいます。私はそこは良し悪しではなく、感じ方の違いと受け取りました。 

同じものを見たり体験したりしても、感じ方はこのように人それぞれです。

仕事でも、見方、感じ方は人それぞれあります。それぞれの考えを集め、分析し、良いところを活かせば、さらに良い仕事が出来そうですね。 

 社長より

2023年03月01日 |

社員の皆さん、12月の行動指針は「わたしは健康維持と人間力の向上に努めます」でした。社員の皆さん、ちゃんと意識できましたか?

いよいよ、新たな一年が始まりました。皆さんには一年を通して、この「人間力の向上」を心掛けてもらえたら、とっても嬉しいです。その目安として「許し許される関係が築けているか」「感謝の気持ちを持ち続けていられるか」だと思います。簡単なことじゃないと思います。

私たちはモノづくりの会社です。製造部門の人が朝から晩まで汗をながし製品を作ってくれるから、製品を売ることができます。また、管理部門の人が納品、材料調達や生産管理を、技術部門の人が会社の技術の維持や改善を、品質部門の人が製品の品質の維持や改善をしてくれているから、製造部門の人は安心して製品を作ることができます。

社員の皆さん、たまにはガタつき、ギシギシ音を立てるかもしれません。そんな時は人間力を思い出し、感謝の気持ちで一丸となり、目の前の課題を乗り越えて行って欲しいです。視線を上げ、全体を見る努力をし、バランス感覚を磨きましょう。 

社長より

2023年02月01日 |

最近では動く遊具は危ないと、あまり置かなくなっていますが、「シーソー」で遊んだことがある人は多いと思います。

 左右の板の端に同じくらいの体格の子供が座り、ぎったんばったん、お互い上がったり下がったりと楽しかった思い出があります。 

ところが、片方に大きな大人が座ればバランスがくずれ、遊ぶことができません。大人が足をのばしたり縮めたりして、上下に動かすことは出来るでしょうが、大人は楽しくないだろうし、子供も自分で動かす楽しさを、味わうことができないのです。 

仕事をやっていくうえでも、バランス感覚はとても大事です。早く作ろうと急ぐと不良品を作りやすいし、不良品を作らないように、じっくり見ながら作ると生産性が著しく落ちます。 

事務所で大声で電話すると、周りで集中している人に迷惑ですし、ミーティング中に小さい声で発言するとみんな聞こえづらく困ってしまいます。 

バランスをと取るためには、視点を全体に向け、そこから「ちょうどいい」を見つけ、上手く表現する必要があるのです。 

社員の皆さん、視線を上げ、全体を見る努力をし、バランス感覚を磨きましょう。 

社長より

2022年12月15日 |

二人以上が集まり、何か仕事をしようとしたときに必要な役割が二つあります。なんだと思いますか?考えて見てください。

・・・・・。

それはリーダーとチームメイトです。チームとして、仕事の成果を上げようとしたとき、一人だけの力より、全員で力を合わせた方がより大きな成果を上げられることは間違いありません。

しかし、例えば11人のサッカーチームと一人の優秀なサッカー選手が対抗試合をしたとして、勝つのはどちらでしょう。当然、11人のチームだと思われるかもしれませんが、チーム内がばらばらだと一人の優秀な選手に負ける事もあります。

チームのメンバー達には、同じ目標に向けて成果を上げるためにそれぞれの役割分担が必要です。そのまとめ役として必要なのがリーダーです。リーダーには必ずしもチーム内の誰よりも優れた能力がある必要はないのですが、チーム内で一番大きな責任を負うという立場です。

長く働いているとか、仕事上の実績があるからというだけではリーダーにはなれません。リーダーの必須の条件としては、思いやり、チームメイトがついて行きたいと思うような人間力、そして全ての責任を負うことのできる包容力が大きな要素なのです。

社長より

2022年12月01日 |

私は本を読む事が好きです。本から学べることは多くあります。ですが、ほとんど役に立たないことばかりだと私は思っています。

小説は単純に面白い。論文や学術本は知識が増える。サクセス本やノウハウ本だと成功パターンを知ることができる。ですが、それらはすべて作者の知識であり、作者の物語です。自分自身と、作者を取り巻く環境や人間関係とは全く違います。

人間は社会的な生き物ですから、自分自身のさまざまな環境に大きく影響を受けて生きています。つまり、本に書いてある通りには、行かないのです、絶対に。

ですから私たちがやるべきことは、本に書いてあることを参考にして、自分流に試行錯誤しながら実践することです。そこに本当の学びが生まれるのだと思います。

読書好きで勉強家なのに、不器用に生きている人をたまに見かけます。本に書いてあることを真に受けず、自分を取り巻く環境、特に人と人との関係性を考え、学んだ事をどう活かすべきか、考える必要があります。ですから私たちは、他人を理解しようとする心がけをもちたいものですね。

社長より

2022年11月01日 |

「見て覚えろ」は時代遅れと言われて久しい。

仕事を覚え、自分の仕事に自信が持てるまでの10年間は地獄でした。

職人気質の上司からは、ゲンコツをよくもらい、理解が遅ければ、バカにされていました、仕事は「見て覚えろ」と。その頃の私は、上司を「超えてやる」と一生懸命でした。

ただ、今になっていえることはやはり感謝で、上司のおかげで我慢することを覚え、よく観察してよく考えることを覚えました。そして、どんな時も前向きに考えようとする事ができるようになりました。

私はできるだけ、長年かけて学んできたことを丁寧に社員に教えるように心がけています。

ですが学ぶ側にも、学ぶ姿勢が重要だと思います。

「基本を学び、なぜ・何のためにを考える」

何事も基本通りには進まず、それに対処するために、「なぜ・何のために」を考える必要があります。

そうすることにより、想定外の事態に対処ができ、そしてここが重要ですが、基本を押さえているので、同士とも協力しあえるのです。

社員の皆さん、学ぶ姿勢を学んで、充実したビジネスライフを送ってくださいね。

社長より

2022年10月01日 |

7月から第11期が始まり、今年の12月で賀陽技研も10周年となります。

そして8月のお盆休み直前は、皆さんが待ちに待った経営指針発表会です。

今年度1年の方針と計画が発表され、その進捗を毎月フォローして行きます。10年たって、やっとこの仕組みが定着してきたように思います。今年度は次の10年へのスタートの年なんだと、皆さんに、自覚してもらえたら嬉しいです。

ところで私は、社員に禅問答のようなことをする面倒くさい経営者です。私の指示を聞かないと叱られるし、指示通りやっても叱られる。指示された人は全く迷惑なことだと思います。ですが彼らは、指示されたことプラス1の事をしないと社長は満足しないと、ちゃんとわかっているのです。

プラス1をしようとすると「自分で考える」ことが必要になってきます。こうした習慣が、考えて計画し、行動し、ふりかえり、考えて改善するというサイクルを生み、大きな視点では、来年度の経営指針書づくりに繋がってくるのです。

皆さん、こんな私ですが今年度もよろしくお願いします。

社長より

2022年09月01日 |