ブログ

平松 稔の“ひと捻り半”

7月から第11期が始まり、今年の12月で賀陽技研も10周年となります。

そして8月のお盆休み直前は、皆さんが待ちに待った経営指針発表会です。

今年度1年の方針と計画が発表され、その進捗を毎月フォローして行きます。10年たって、やっとこの仕組みが定着してきたように思います。今年度は次の10年へのスタートの年なんだと、皆さんに、自覚してもらえたら嬉しいです。

ところで私は、社員に禅問答のようなことをする面倒くさい経営者です。私の指示を聞かないと叱られるし、指示通りやっても叱られる。指示された人は全く迷惑なことだと思います。ですが彼らは、指示されたことプラス1の事をしないと社長は満足しないと、ちゃんとわかっているのです。

プラス1をしようとすると「自分で考える」ことが必要になってきます。こうした習慣が、考えて計画し、行動し、ふりかえり、考えて改善するというサイクルを生み、大きな視点では、来年度の経営指針書づくりに繋がってくるのです。

皆さん、こんな私ですが今年度もよろしくお願いします。

社長より

2022年09月01日 |

3月に各国のGDP(国内総生産)を調べて少しびっくりしました。

2020年のデータからですが、1位は当然アメリカで、2位が中国。そして近年自信を無くしている日本が3位でした。

今度は国民一人当たりで見ると、アメリカ5位、中国64位、日本は24位でした。つまり国のGDPが高いからといって、一人当たりのGDPが高いとは限らないということです。

それを会社でいえば、乱暴な例えですが、給料総支給額は人口1万人の岡山県吉備中央町で3位、一人当たりの平均給料は24位。という、なんとも喜べない感じになります。

もちろん賀陽技研の事を言っているわけでは、ありませんよ。でもこうして国の大きな数字も、自分に近い数字に置き換えてみると、社会的なことに感心が持てるのではないでしょうか?

私は皆さんが、社会的なことににもっと関心を持って欲しいと思っています。私たちも会社も、社会を構成する一つなのですから。

社長より 

2022年08月01日 |

一発逆転ホームランがあると信じている人はいませんか?もちろん野球の事ではなく、仕事においてです。

「棚から牡丹餅」ということわざがあるぐらいですから、極々たまには、あるかもしれません。が、そんなことはあり得ないと思っていた方が賢明です。
では、毎日、地道な努力を重ね、少しずつ経験を積み、努力が飽和状態になったとき、ポンとレベルアップすると考えていませんか?確かに、そういうこともあります。ですがそれにしても「たまに」なのです。

多くは、日々の努力の積ねで、少しずつ、経験を積み、数年後、過去を振り返ったとき「昔あんなことに、つまずいてたのか」と、それを乗り越えている自分に対し、成長を実感することがほとんどだと思います。

では努力や経験を積んだ先には何があるのでしょう。

「運がよかった」とか言いますけど「運」は「運(はこ)ぶ」と書きますよね。「運」は他人が運んできてくれるのです。

その運に乗っかり、実力があればその人の期待に応えられ、次の「運」を呼び寄せる。

実力がなければ、せっかくの「運」を取り逃がす。また、他人が運を運んできてくれなければ、いつまでも現状のまま。
今回は前回に引き続き若い人向けになりましたけど、みなさん、地道な努力と人との良好な関係づくりをしていきましょうね。

社長より 

2022年07月27日 |

今日は今年の新入社員さんに向けて、一カ月たったという事で、書いてみようと思います。

ホウ・レン・ソウって知っていますか?もちろん、報告・連絡・相談の略称です。その中で賀陽技研では、「相談とは、上司・部下・同僚と良い関係を作るツール」だと教えています。

お互い頼り頼られの関係の中で、人間性が磨かれ、他人と協力して一つの事を完遂することが楽しくなる。そんな社会人になって欲しいと思います。

そんな私も二〇代の頃は虚勢をはり、知らないのに知っているふりをしたり、出来ないのに出来るふりをしたりと、部下や後輩どころか上司にも相談ができなかったです。ですから、二〇代から虚勢を張らずそれができる人を、心から「すごい」と思います。

また、ときには上司から相談される事もあるかもしれません。それは、きっとあなたの率直な意見を聞きたいのでしょう。そんな時は思ったことを素直に答え、相談に乗ってあげてくださいね。

今回の最後に、私が二〇代の頃携帯の待ち受け画面にしていた言葉を送ります。

苟日新
日日新
又日新

(まことに日に新たに
日々新たに
また日に新たなり)

社長より

2022年06月21日 |

現在のウクライナ情勢について、いろいろな角度から、それこそ多種多様な情報があふれ出ており、両国のプロパガンダに始まり、デマや陰謀論まで飛び交っています。それらについて、私ごときが語ってしまうには、あまりにも無責任な事なので、少し視点をずらして。

ロシアの輸出資源として天然ガスがあります。天然ガスから発電をする過程で発生する二酸化炭素は、石炭や石油より大幅に少ないという事から、カーボンニュートラルの観点からも今注目を浴びている資源であり、ドイツでは直接ロシアからパイプラインを引いています。日本でもパイプラインを引こうする動きがあるようです。

東日本大震災以降、脱原発があたりまえのようになっていますが、そこにあえてメスを入れた本を数年前に読みました。「世界に嗤われる日本の原発戦略(高島哲夫)」様々な視点の一つとして、なるほどなーと思って読んだ著書の一つです。結局、原発推進でも禁止でもこれだという意見は言えないのですが、エネルギー問題をより深く見るきっかけとなりました。

皆さんも一つの視点だけでなく、様々な視点から物事見るように心がけてはみては、いかがでしょうか?

社長より

2022年05月01日 |

私が10年来、使い続けている眼鏡ブランドがあります。

齢を重ね文字も読み辛くなったので、最近は電子書籍で文字を大きくして楽しんでいます。ところが電子化されていない本も多く、とうとう読書用眼鏡を買うことにしました。

私は小学3年頃から視力が悪く眼鏡が必需品でした。そして社会人なりたての頃にフチなし眼鏡を購入。今も普段使いはフチなし眼鏡です。ところがこのフチなし眼鏡、レンズを2か所繋いだだけなので、緩みやすく壊れやすい欠点があり、そこが悩みの種でした。そんな私が選んだ10年来使い続けている眼鏡。それは、軽くて、しなやかで、壊れにくい。しかもおしゃれ。

今回、読書用眼鏡を買うにあたり、フチなしではないタイプなのに、やっぱり同じブランドを選んでしまいました。そこで思ったのが、選ばれるってそういうことかもしれない、という事です。どこか気に入られ、気に入られたら、次の展開でも、気にしてもらえる。そこで皆さん、会社が気に入られる努力、できていますか?

社長より

参考資料:使用しているメガネのブランドサイト

https://www.masunaga1905.com/kazuokawasaki/

 

2022年04月01日 |

一昨年から、コロナ禍のためBCPに関する講演依頼が多く、全国では中小機構から地方では岡山県の商工会など、人前で話す機会をいただいております。来月も「経営指針と経営理念」をテーマに、ある団体から依頼を受けています。

中小企業の中で早い時期にBCPをはじめた当社。その時の先生の後押しのおかげで雑誌やテレビ、経済産業省発刊の「モノづくり白書」などに当社が紹介されました。

そうした中でその先生に事例紹介の講演を頼まれたのが初めての講演でした。実は人前で話すことが非常に苦手なのですが、お世話になっている先生のお役に立てると思えばうれしくて、勇気を出して講演を引き受けることにしました。おかげさまで、人前で話すことも苦じゃなくなり、毎回、誰かのお役に少しでも立ちたいと願いながらお話をさせていただいています。

どうやら私は人のためだと頑張れるタイプだということ、そして苦手も数を熟(こな)せば克服できるということを知りました。

ぜひ皆さんも、自分を知り、苦手の克服に挑戦してみましょう。

社長より

2022年03月03日 |

当社のウリはなんですか?何といっても若い社員が多いという事じゃないでしょうか?私が文字通り決死の覚悟で会社をスタートした時が41歳。最年少は常務の40歳でした。

そこから10年目を迎え半数以上が20代~30代となっています。では若い人の何がウリか。変化への対応力が高いという事です。そして40、50代もすぐそばの若い人を見本に、変化への対応力を上げることができるという事です。
これからの時代、過去の経験や学びに縛られず、新しい知識や経験を得、実践しながら修正し、再び実践できる会社が生き残っていく条件です。そして会社は人がつくります。

私は、日本の家電業界が世界でなぜ勝てなかったのか、ずっと考えています。変化への対応力。ちょうど令和が始まり3年目を迎えました。昭和、平成で学んだこと、経験も置いて身軽になり、1から学ぶ姿勢も必要なのかも知れませんね。

社長より

2021年12月31日 |

当社は自動車の部品を作っている会社なので、今月は未来の車を空想してみようと思います。

未来の車はモーターで動くEV車で、自動運転で走ると想像します。するとエンジンやギア関連部品は無くなり、さらにモーターが各タイヤに一つずつ付けば、モーターや周辺の部品も小さくなり、タイヤをつなぐシャフトも不要になります。

他にバッテリーやインバーターなどが、四角形を基準に設計されれば、キッチリと上手に並べて配置することができるでしょう。当然、自動運転なのでハンドルや、アクセルとブレーキのペダルもいらなくなります。

また、自動運転が法的に認められるということは、衝突しないことが保証されていると仮定できますから、剛性の高い骨組みやバンパーはいらなくなり、金属のボディも軽いプラスチックのボディに代わるでしょう。

部品点数は急激に減り、ユニットごと敷き詰められた部品は海外からの輸送コストも問題ならなくなります。

私たちの部品はEV車でも使われると安心してはいけませんよ。生き残り競争は激しくなるのは間違いありません。

さあ、どうしますか?不安になった方は経営指針書をもう一度、読み直してくださいね♡
社長より

 

2021年12月01日 |

私が「力を合わせる事の重要性」に気づいた若いときの体験です。

30歳を越えた頃。それまでも努力してきたので仕事に対して大きな自信をもっていました。

そんなある日、一緒に仕事をやってきた私のライバルともパートナーとも言える人が、大病で入院してしまい、それなら私が二人分の仕事をしてやろうと、さらに、がむしゃらに働きました。

小さな会社なので、兼任が当たり前です。納品業務、購買業務、設計や金型製作、品質管理業務と。朝早くから夜遅くまで。すぐにフラフラ状態です。
そんな日々を続けて行く中、ある事が私に起こりました

納品準備にトラックの荷台の上で荷崩れ防止用のシートを被せていたとき、何かに脚を取られ、背中から落ちてしまったのです。

幸い大量の空段ボール箱の上に落ちたので怪我はなかったのですが、その瞬間、笑いが込み上げ大声で笑ってしまいました。自分ならできるという「思い上がり」で頑張っている自分が滑稽に思えたのです。「バカだなぁ」「一人の力って小さいなぁ」そんな想いが湧いてきました。

ほんの小さな若かりし頃の苦い思い出です。

社長より

 

2021年11月01日 |