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平松 稔の“ひと捻り半”

現在のウクライナ情勢について、いろいろな角度から、それこそ多種多様な情報があふれ出ており、両国のプロパガンダに始まり、デマや陰謀論まで飛び交っています。それらについて、私ごときが語ってしまうには、あまりにも無責任な事なので、少し視点をずらして。

ロシアの輸出資源として天然ガスがあります。天然ガスから発電をする過程で発生する二酸化炭素は、石炭や石油より大幅に少ないという事から、カーボンニュートラルの観点からも今注目を浴びている資源であり、ドイツでは直接ロシアからパイプラインを引いています。日本でもパイプラインを引こうする動きがあるようです。

東日本大震災以降、脱原発があたりまえのようになっていますが、そこにあえてメスを入れた本を数年前に読みました。「世界に嗤われる日本の原発戦略(高島哲夫)」様々な視点の一つとして、なるほどなーと思って読んだ著書の一つです。結局、原発推進でも禁止でもこれだという意見は言えないのですが、エネルギー問題をより深く見るきっかけとなりました。

皆さんも一つの視点だけでなく、様々な視点から物事見るように心がけてはみては、いかがでしょうか?

社長より

2022年05月01日 |

私が10年来、使い続けている眼鏡ブランドがあります。

齢を重ね文字も読み辛くなったので、最近は電子書籍で文字を大きくして楽しんでいます。ところが電子化されていない本も多く、とうとう読書用眼鏡を買うことにしました。

私は小学3年頃から視力が悪く眼鏡が必需品でした。そして社会人なりたての頃にフチなし眼鏡を購入。今も普段使いはフチなし眼鏡です。ところがこのフチなし眼鏡、レンズを2か所繋いだだけなので、緩みやすく壊れやすい欠点があり、そこが悩みの種でした。そんな私が選んだ10年来使い続けている眼鏡。それは、軽くて、しなやかで、壊れにくい。しかもおしゃれ。

今回、読書用眼鏡を買うにあたり、フチなしではないタイプなのに、やっぱり同じブランドを選んでしまいました。そこで思ったのが、選ばれるってそういうことかもしれない、という事です。どこか気に入られ、気に入られたら、次の展開でも、気にしてもらえる。そこで皆さん、会社が気に入られる努力、できていますか?

社長より

参考資料:使用しているメガネのブランドサイト

https://www.masunaga1905.com/kazuokawasaki/

 

2022年04月01日 |

一昨年から、コロナ禍のためBCPに関する講演依頼が多く、全国では中小機構から地方では岡山県の商工会など、人前で話す機会をいただいております。来月も「経営指針と経営理念」をテーマに、ある団体から依頼を受けています。

中小企業の中で早い時期にBCPをはじめた当社。その時の先生の後押しのおかげで雑誌やテレビ、経済産業省発刊の「モノづくり白書」などに当社が紹介されました。

そうした中でその先生に事例紹介の講演を頼まれたのが初めての講演でした。実は人前で話すことが非常に苦手なのですが、お世話になっている先生のお役に立てると思えばうれしくて、勇気を出して講演を引き受けることにしました。おかげさまで、人前で話すことも苦じゃなくなり、毎回、誰かのお役に少しでも立ちたいと願いながらお話をさせていただいています。

どうやら私は人のためだと頑張れるタイプだということ、そして苦手も数を熟(こな)せば克服できるということを知りました。

ぜひ皆さんも、自分を知り、苦手の克服に挑戦してみましょう。

社長より

2022年03月03日 |

当社のウリはなんですか?何といっても若い社員が多いという事じゃないでしょうか?私が文字通り決死の覚悟で会社をスタートした時が41歳。最年少は常務の40歳でした。

そこから10年目を迎え半数以上が20代~30代となっています。では若い人の何がウリか。変化への対応力が高いという事です。そして40、50代もすぐそばの若い人を見本に、変化への対応力を上げることができるという事です。
これからの時代、過去の経験や学びに縛られず、新しい知識や経験を得、実践しながら修正し、再び実践できる会社が生き残っていく条件です。そして会社は人がつくります。

私は、日本の家電業界が世界でなぜ勝てなかったのか、ずっと考えています。変化への対応力。ちょうど令和が始まり3年目を迎えました。昭和、平成で学んだこと、経験も置いて身軽になり、1から学ぶ姿勢も必要なのかも知れませんね。

社長より

2021年12月31日 |

当社は自動車の部品を作っている会社なので、今月は未来の車を空想してみようと思います。

未来の車はモーターで動くEV車で、自動運転で走ると想像します。するとエンジンやギア関連部品は無くなり、さらにモーターが各タイヤに一つずつ付けば、モーターや周辺の部品も小さくなり、タイヤをつなぐシャフトも不要になります。

他にバッテリーやインバーターなどが、四角形を基準に設計されれば、キッチリと上手に並べて配置することができるでしょう。当然、自動運転なのでハンドルや、アクセルとブレーキのペダルもいらなくなります。

また、自動運転が法的に認められるということは、衝突しないことが保証されていると仮定できますから、剛性の高い骨組みやバンパーはいらなくなり、金属のボディも軽いプラスチックのボディに代わるでしょう。

部品点数は急激に減り、ユニットごと敷き詰められた部品は海外からの輸送コストも問題ならなくなります。

私たちの部品はEV車でも使われると安心してはいけませんよ。生き残り競争は激しくなるのは間違いありません。

さあ、どうしますか?不安になった方は経営指針書をもう一度、読み直してくださいね♡
社長より

 

2021年12月01日 |

私が「力を合わせる事の重要性」に気づいた若いときの体験です。

30歳を越えた頃。それまでも努力してきたので仕事に対して大きな自信をもっていました。

そんなある日、一緒に仕事をやってきた私のライバルともパートナーとも言える人が、大病で入院してしまい、それなら私が二人分の仕事をしてやろうと、さらに、がむしゃらに働きました。

小さな会社なので、兼任が当たり前です。納品業務、購買業務、設計や金型製作、品質管理業務と。朝早くから夜遅くまで。すぐにフラフラ状態です。
そんな日々を続けて行く中、ある事が私に起こりました

納品準備にトラックの荷台の上で荷崩れ防止用のシートを被せていたとき、何かに脚を取られ、背中から落ちてしまったのです。

幸い大量の空段ボール箱の上に落ちたので怪我はなかったのですが、その瞬間、笑いが込み上げ大声で笑ってしまいました。自分ならできるという「思い上がり」で頑張っている自分が滑稽に思えたのです。「バカだなぁ」「一人の力って小さいなぁ」そんな想いが湧いてきました。

ほんの小さな若かりし頃の苦い思い出です。

社長より

 

2021年11月01日 |

私は昨年から国のBCPの施策に多くかかわっているNPO法人に、中小企業の経営者の立場で運営に関わらせていただいています。
 
9年前に会社を立ち上げ翌年からBCPを学びましたが、その中で一番衝撃的だったのが東日本大震災の津波の例でした。その時、先生は「中小企業の社長はとにかく復旧させようとするのです。しかし1年後に復旧してもすでに顧客はいなくなっているのです」とおっしゃいました。つまり、BCPで目指すのは復旧ではなく、「重要顧客からの仕事を減らさない」ということです。

また災害に見舞われたとき、建物や設備など使えるものは限られ、動ける人員も限られる事でしょう。ですから逆に積極的に辞める仕事や取引も考えられます。「採算が合わない仕事」「取引が少なく、将来の成長や取引の拡張が認められない」ものが、その対象になるのかもしれません。
 
30年以内に「南海トラフ大地震」が必ず起こると言われています。以内という事は明日起こる可能性もあります。怖いです。担当者の皆さん、BCPの見直しを今年ぜひとも、お願いしますね。

社長より

 

2021年10月01日 |

2012年グーグルの「プロジェクトアリストテレス」の結果から、「心理的安全性」と言う言葉が聞かれるようになりました。

当初は生産性を上げる要素として語られる事が多かったと記憶しています。そして最近では労働環境のひとつとして語られる事も増えたように感じます。

じつは先日、知り合いのご子息が、大学卒業から1年半努めた会社を退社しました。入社早々、必要以上の厳しい言葉により萎縮していまい、最終的に耐えられなくなったそうです。本人は「新人だから仕方ないけど…」と言っていたそうですが、その内容を聞くと怒鳴るなど完全なパワハラでした。県内では名が知れた企業なのですが、「いまどき、そんな会社があるのか」と驚いたものです。ひょっとしたら中小企業の方が社員想いなのかもしれませんね。

当社、人口1万人の山の中にあります。新卒採用は難しい。だから新入社員は本当の宝なのです。だからこそ心理的安全性の確保をみんなで目指していきましょう。

社長より

 

リンク
心理的安全性について
https://news.yahoo.co.jp/byline/sowatoshimitsu/20210306-00225057

※もしくは当社のフェイスブックページの投稿欄にて

 

2021年09月03日 |

今年3月に経産省のワーキンググループに、ゲストとして地方の中小企業の立場で参加しました。

正規メンバーは産官学から若手77名。テーマは「2050年カーボンニュートラル」。数ヶ月にわたり議論された終盤での参加でした。若手77名は、さらに複数の小グループに分かれ、それぞれ別テーマで議論しており、私は今までの内容を聴き、私の見解をお話し議論するという役割でした。

6月にはその報告書がまとめられ経産省のHPに発表されています。また政府が発表した「カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」にも盛り込まれているそうです。

2050年。今30歳の人も60歳を迎えます。その子その孫までが安心して暮らせる世の中を残すために今何をするべきか?バブル期に青春を過ごした中小企業の親父にとって、商売のネタか他人事と思っていたカーボンニュートラル。新しい世代の真剣な議論に非常に感銘を受けたすばらしい時間でした。

社長より

 

※カーボンニュートラルとは

20201026日、第203回臨時国会の所信表明演説において、菅義偉内閣総理大臣は「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする()、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。

※「排出を全体としてゼロ」とは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いた、実質ゼロを意味しています。

2021年08月24日 |

仕事をしていて、何が嬉しいかっていうと、人に頼りにされることぐらい嬉しいことはないと思います。それが上場企業の開発部からの依頼だというと、技術者冥利に尽きるってものです。

昔、もうかれこれ十五年以上前の事になりますが、プレス加工の専門家としてEV車の板金部品について意見を求められたり試作品を作ったりしていました。
それがいつしか日本初、本格量産の電気自動車の部品となり、時を超え今では当社の主力製品となっています。

そういった例は他にもいくつもありますが、失敗事例も持っています。こちらも上場企業の開発部の依頼でしたが、残念なことに半年たっても結果が出なかったのです。
そのとき、お金は要らないといったのですが、それでもと半分出して下さいました。申し訳なさと感謝が入り混じる複雑な気持ちでした。

仕事人としての人生、山あり谷あり、実に楽しい。社員の皆さん、学びと感謝の心を失わず、今後も仕事を楽しんで行きましょう。

社長より

2021年08月01日 |