私が「力を合わせる事の重要性」に気づいた若いときの体験です。
30歳を越えた頃。それまでも努力してきたので仕事に対して大きな自信をもっていました。
そんなある日、一緒に仕事をやってきた私のライバルともパートナーとも言える人が、大病で入院してしまい、それなら私が二人分の仕事をしてやろうと、さらに、がむしゃらに働きました。
小さな会社なので、兼任が当たり前です。納品業務、購買業務、設計や金型製作、品質管理業務と。朝早くから夜遅くまで。すぐにフラフラ状態です。
そんな日々を続けて行く中、ある事が私に起こりました
納品準備にトラックの荷台の上で荷崩れ防止用のシートを被せていたとき、何かに脚を取られ、背中から落ちてしまったのです。
幸い大量の空段ボール箱の上に落ちたので怪我はなかったのですが、その瞬間、笑いが込み上げ大声で笑ってしまいました。自分ならできるという「思い上がり」で頑張っている自分が滑稽に思えたのです。「バカだなぁ」「一人の力って小さいなぁ」そんな想いが湧いてきました。
ほんの小さな若かりし頃の苦い思い出です。
社長より